ごじら日記

最近就活を終えた19卒の女子大生。就活のこと。日記。愚痴。趣味。

「ハットグ」をなめるな@新大久保

 

この前の連休に妹と新大久保へお出かけ。

そこで少し前に「チーズ伸ばしが楽しい」「インスタ映えする」と話題に上っていた韓国式アメリカンドッグ、ハットグを食べてみた。

 

 

ハットグとは?

韓国式アメリカンドック。「ハットグ」というのは、hotdogを韓国語風に読んだものらしい。微妙に違う呼び方もある。

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竹串にモッツアレラチーズやらウインナーやらを刺し、それを小麦粉や米粉などで作った生地でくるみ、パン粉をつけて揚げる。中身がチーズのみだったり、生地にポテトがついていたりと、いろんなバージョンがある。ケチャップやマスタードなどをかけていただく。

かじって伸ばすと中のトロトロチーズがびよ~んと伸びる。その瞬間を写真に収めてインタスタグラムに投稿すれば"映える"んだとか。

中のチーズが虹色になってるハットグを売る店もある。こちらも当然インスタ映え抜群らしい。(絶対食欲失せる…。)

他にも、友達とチーズ伸ばし競争をするなど、味以外でも色々と楽しめるホットスナック。

 

 熾烈な客の奪い合い

2年くらい前に新大久保に来たときはホットクやトッポギを売る店が多かった印象だけど、今回はそこら中ハットグとチーズダッカルビだらけだった。

※ホットク:日本のおやき的なもの。小麦粉やもち米などで作った生地に餡が包まれている。

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↑こちらは私が過去に買ったホットク。ホットク本体の様子が分かりにくいけど一応載せておく。
※トッポギ:トッポッキ。トッポキ。短い棒状の餅がコチュジャンや砂糖などで甘辛く煮込まれた料理。

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↑こちらも大分前の韓国料理店での写真。右上の赤い大皿料理がトッポギ。これは野菜や卵が入っていたけど、食べ歩き用に安く売ってるのはだいたい餅だけ。紙コップに入れて売られがち。

 

 私たちは、新大久保駅から歩いて比較的すぐのところにハットグを売る店を2つ見つけ、圧倒的に行列の長かった店Aをなんとなく選んだ。

(あの日はあまり店名を気にしていなかったけど、今思えばここは「ジョンノホットク新大久保店」であった可能性が高い。)

もう1つのハットグの店Bは、Aと細い路地を挟んだ対の場所にある。

両者とも似たようなハットグを売る店なのに、集客の差がかなりあったのが気になった。

 

両者のメニューが載った看板を見比べると、A店の人気商品ポテトモッツァレラコメハットグはB店でも扱っていた。値段は同じで¥400。

立地条件はほぼ同じなのに、なぜこんなにも差が?Bは味に問題でもあるのか?とか色々考えていたけど、単純なことだった。

Aはもともと¥450のところを、店のオープン2周年を祝った大感謝祭期間中だったらしく¥400に値下げしていた。そこへさらに連休で客入りが多いタイミングにライバルとの差をつけたかったのか¥300に値下げし(看板は¥400のまま)、その口頭宣伝に力を入れていた。Bの方はお値段据え置き¥400。

その結果が長蛇の列Aとその横で客がまばらなB当然といえば当然だけど、たった¥100の差でここまで差がつくとは…。

 

AもBも、両者の間にある狭い路地に客列を作らせていて、各店の宣伝・案内係の韓国人店員も当然その場所で活動していたんだけど、双方とも常に敵に背中を向け、絶対に相手の方を見ない。そして顔に営業スマイルを貼り付けて必死に客に食らいついていく。優勢なAは近くを通りかかるすべての人を客として取り込もうとし、Bも追いつき追い越せで声を張り上げる。小さな戦争がここにあり。ギラつきすぎていてちょっと怖かった。

 

 ハットグを食す

列の最後尾に並ぶ。店員がやってきてその場で注文をとって支払いを済ませる。

私の前にはおそらく20人くらい並んでいたけど、回転率が速いのでそれほど待たずに自分の番が来た。

頼んだポテトモッツァレラコメハットグを手渡されたら、あとはお好みで味付け。この店にはケチャップ・マスタード・砂糖のトッピングがあった。

砂糖があったことにとても驚いた。本当に合うのだろうか?と疑心暗鬼。

イチかバチかで砂糖をつけてみた。砂糖はバゲットに入っており、その中で自分でハットグをころころ転がして砂糖をつける。私は砂糖の上にさらにケチャップをかけた。妹はさらにマスタードもかけていた。

 

恐る恐るかじる。想像どおりのサクっとした食感。そしてすぐにケチャップの酸味と砂糖の甘みの絶妙なハーモニーが口の中に広がった。意外といける。気づけば一緒に来ていた妹と砂糖トッピングを絶賛していた。

ハットグ自体の味は、正直普通だった。事前に画像で見たときや、人が食べているのを見たときはすごく美味しそうに見えたけど、食べる前に期待が高まりすぎてしまったのか、実際に食べたら少し拍子抜けした。決して不味いわけではないんだけど…。

人気商品を並んで手に入れ、友達(今回は妹)とびよ〜んとチーズを伸ばしてキャハハウフフして写真撮って食べるという状況込みで「美味しい」と言うのが正しい。

そういえばポテトの存在感は薄かった。

 

せっかくだし私たちも“インスタ映え”を目指してチーズ伸ばしをしてみた。最初のうちは1回に口に含む量が少なかったのかすぐにプチンとチーズが切れてしまい、上手くいかなかった。頑張って口を大きく開けてガブリといくと20cmくらいは伸ばせた。

伸びの迫力がイマイチ足りない気もしたけど、とりあえずその瞬間を写真におさめた。ところが私も妹も“映え”な写真を撮ること・撮られることに慣れていないので、撮る角度が微妙だったり、頬張る表情が引きつっていたりと、“映え”とは程遠い残念な写真しか撮れなかった。修行が必要だ。

 

ハットグをなめるな

最初のうちはそれなりに楽しく美味しく食べていたものの、だんだんと雲行きが怪しくなってきた。意外と量がある。そして重い。

たっぷりチーズを使った揚げ物だから、重いのは事前になんとなく想像できたけど、ここまで量があるとは想定外だった。

店横の狭い路地でたたずんで食べている人がたくさんいたのだけど、観察していると、皆最初のうちはニコニコしながら食べているのに、途中から表情が死んでいた。

「これ結構重い…」「意外としんどい」みたいなつぶやきがボソボソと聞こえてくる。わかる。半分でいい。ミニサイズ売ってくれないかな。

テレビでインスタ映え!若い子に人気!と謳われていたから、なんとなく細身のおしゃれな女の子でも軽くペロリと平らげてしまえるようなイメージを持っていたんだけど…。舐めていました。

この日は私は朝から何も食べていなくてお腹ぺこぺこだったので、ハットグ以外にも何か食べるつもりだったのに、とてもじゃないけど無理だった。

私は決してたくさん食べられないタイプではないと思うんだけど、そんな私のこの日の食事はハットグと、夜に食べたサラダだけ。

安価で腹をしっかり満たせるという意味では◎。

 

まとめ

砂糖×ケチャップのトッピングは相性がいい。

ハットグ自体の味は普通。ハットグは食べる過程を楽しむもの。

意外とデカくて量がある。重い。

 

私は1回食べれば十分かな…。

でも好みの問題だったり、店にもよるのかもしれないから、気になる方は是非一度お試しあれ。

ネット検索をかけるとハットグのレシピがたくさん出てくるから、それを参考に家で作ってみてもいいかもしれない。