ビビりな私の初・夜行バス奮闘記。
ようやく夜行バス体験記が投稿できる。
夜行バス初乗車の私、
乗る前は散々ビビっていたけど、いざ乗ったらちょっとウキウキしていた。
意外と椅子が良い!
アイマスクがある!スリッパも!
頭のところに枕みたいなのがついてる!
足を置く台がある!
毛布暑っ。
トイレもついてるんだ。(事前に確認してなかった)
1人でウキウキというか、そわそわしていた。
2人×2列の席。私は窓側。
隣に座ったのは、太めの若い女の子。
数時間だけとはいえ、お隣さんだし挨拶しておいた方がいいかな?と思って彼女の方をチラッと見たけど、そういう雰囲気でもなさそうなので辞めた。
彼女は夜行バスに乗り慣れているのか、さっさと自分好みに環境を整え、スマホをいじっていた。
以前夜行バスについて調べていたとき、
「夜行バスの隣にどんな人が来るかは運次第。」
とあり、続けてさまざまな“最悪な隣の人エピソード”を目にした。
1番覚えているのは「かなり太っていて、体臭がきつい人」エピソード。
体が大きいから席からはみ出てくる&常に悪臭がしてかなりキツいらしい。
はみ出てくるのはまだしも、たしかに臭い系はきついだろうなと思った。
そういう人に当たったらどうしよう…とちょっと不安だったけど、この人なら大丈夫そうだ。太いけど。
出発後、バスの運転手の軽い挨拶の後に音声アナウンスで注意事項などの説明を受けた。
細かい内容は覚えていないけど、
とりあえず周りに迷惑かけるな、集合時間に遅れるな、非常事態では乗務員の指示に従えってことを言っていたような気がする。
集合時間に大幅に遅れたら置いて行くと言っていたけど、置いて行かれたらどうなるんだろうか。
タクシーとか使って帰るのかな?
もしバスにスーツケースとか預けていた場合、その荷物ってどうなるのかな?
いろいろ気になったけど、まあいいや。
アナウンス後、運転席と客席との分厚い仕切りカーテン(?)みたいなのが閉められた。
運転席からの光が漏れて、寝る客の邪魔にならないようにってことかな。
あとは、完全消灯するまでは、客席の光が運転の邪魔になるから、それを防いでいるのかな。
なんだか閉じ込められた感があって、テンションが上がった。
家を出る前はすごく眠かったけど、バスでちゃんと眠れるようにと思って、ずっと眠気を我慢してきた。
それなのにいざ夜行バスに乗ったら、なぜか眠れない。
やることがなくて暇で、携帯をいじり始めたら、すぐに車酔いをした。
眠れないし気持ち悪いし…。
仕方がないので、カーテンの隙間から外を覗いて暇つぶし&気持ちを紛らわせることにした。
このときばかりは、窓側の席でよかったと思った。
あまりカーテンを開けると車内に光が入ってしまってお休み中の方に迷惑がかかるので、本当に狭い隙間からしか外を覗けなかったけど、かなり気分が楽になった。
こんな遅い時間なのに人がいっぱい歩いてる。
いくら夜とはいえ、外って意外と明るいんだな。(街灯で)
ちなみにお隣さんは出発早々に即爆睡。よく眠れるなと感心した。
窓の外をのぞき続けているうちに、バスが高速に乗った。
実は私、生まれてこのかた、高速道路を走ったことがない。
(あったかもしれないが、記憶にはない。)
私の父が出不精だったのもあって昔から家族で遠くに出かける機会が少なかったし、たまの遠出ではいつも新幹線を使っていたから。
教習所に通っているときに高速道路教習があったが、
私の通っていた教習所は映像での教習だけで済んでしまったため、実際に通過するのは初めて。
これが高速か!人生初の高速道路!
ちょっとテンションが上がったものの、すぐに教習所で学んだ高速道路の危険性が頭をよぎり、若干ビビり始めた。
夜行バス×高速道路=怖い×怖い⇒超怖い!
緊張が走った。
運転手さん、安全に頼むぞ…と心の中で念押しした。
ビビりながらも、ここまで安全に来ているし、たぶん大丈夫だろうと気が緩んだのか、ようやく少し眠気が襲ってきた。
完全消灯して、寝やすい暗さになったのも影響しているかも。
やっと眠れる。良かった。徹夜になってしまうんじゃないかと心配したよ。
ほっとしているところに、ふと、足に違和感が。
お隣さんに左足を踏まれている…。
お隣さんは靴を脱いで、足を置く用の台を使っていた。
私は台は使わず、クロックスを履いたまま足を下ろしていたんだけど、
お隣さんの足が台から落っこちちゃったみたいで、そのまま私の足の上へ。
すごい力だ。全然足が抜けない。踏まれている部分の血が止まりそう。
壊死したら…とまたネガティブなことを考えてしまい、恐ろしくなって必死で足を抜こうとしたが無理。
クロックスごと踏まれていたんだけど、
とりあえずクロックスは犠牲にして、足だけ抜く方針に変更して頑張ってみたら、なんとか抜けた。
足を抜いたは良いものの、隣の人に私の左足置き場を占領されてしまったので、
仕方なく、救出した方の足をもう片方の足が置いてある方に寄せて、
スカートスーツを着た女性が座る時のスタイル(足を斜めにして揃える)で行くことにした。
今度こそ、眠れる。
気持ちよくウトウトしていたのも束の間、すぐに最初の休憩が始まってしまった。
せっかく眠気がきたわけだし、このまま降りずに寝ていようかなという考えも浮かんだけど、
ここはあの有名な海老名サービスエリア。
高速道路に乗ったことがない私からすると、ここはたまにテレビで見かける楽しげな有名スポット。
絶対に降りてみたかった。
サービスエリアって、着いたら皆喜んで降りるものだと思っていたんだけど、夜行バスということで皆眠いのか、あまり降りなかった。
お隣さんは寝てるのか起きてるのかよくわからない様子。でもとりあえず降りそうにないことは察した。
ということは、彼女の前を失礼するしかないのか。窓側席ってこれが嫌なんだよな。
眠そうなところ申し訳ありません、
「すみません…」と声がけしたら、
案の定、眠そうで不機嫌そうな反応をされて心にダメージを負った。
顔で舌打ちされたような気がした。
(ただの被害妄想。)
彼女は座席のテーブルを開いていたんだけど、
私が通れるように、それを閉じてくれた。
そして、再び寝始めた。
「え?ここを通れと?」」
最初に彼女を紹介したときにも書いたけど、
彼女、太めの体型なんだ。
テーブルを片付けるだけでなく、ちょっと足を引くなり、身を引くなりしてくれないと、通れない。
それに、私は昔からなぜか「狭いところを通り抜けるスキル」が人と比べて著しく低い。
体の使い方が悪いのか、空間把握能力が弱いのか。
自分より体が大きい子が通れるような幅でも、私は通れなかったりすることがちょこちょこあった。
こんなわけだから、この幅で無事通過できる自信がなかった。
でもお隣さんもう寝ちゃったしな…。
仕方がないので強行突破。
狭い隙間に体をねじ込んだ。
さすがに無理があったようで、お隣さんは再び目を覚まし、精一杯後ろに体を引いてくれた。
これなら通れる。やればできるじゃん。
お隣さん、超ウンザリした顔してた(笑)。
眠かっただけかもしれないけど。
ごめんね。
戻るときもまた彼女の前を通らなきゃいけないのが憂鬱だ。
まずはトイレに直行。
広いし綺麗だね。
私しかいなかったので、広さを体感するためにトイレの端から端まで、歩いて一往復してみた。
そして集合時間まで周辺のお店を覗く。
いっぱいお店はあったけど、夜だから大半がしまっていた。残念。
うどんとかカツ丼とか出してくれるフードコートは開いていたから食べてみたかったけど、休憩時間は20分しかなくて、時間内に注文〜食べきる自信がなかったのでやめた。
お土産コーナーは一応ザッとひと通り見たけど、特に目ぼしいものはなかった。
小腹が空いていたから、おにぎりでも買おうかなと思ったけど、おにぎり・サンドウィッチはすべて売り切れだったので断念。
何も大したことが出来なかった。
いつか、明るくて早い時間に個人的に来てみたいな。楽しめそう。
集合時間5分前になったのでバスに戻る。
またお隣さんの前を通らなきゃいけないのつらい。
私「すみません」
→隣、半目で対応。やや不機嫌そうなのはやはり眠いからか?
→私、再び心に軽いダメージを受けつつも、無事着席。
次のパーキングエリアまでは比較的良く眠れた。
変な体勢で寝ていたので、目覚めたときは腰や背中が痛かった。
パーキングエリアに着いたものの、相変わらず全然みんな降りない。
さっきより降りる人が少ないかも。
時間のせいかな。さっきは1時ごろだったけど、今回は3時だからね。皆の眠りが深くなっているのかもしれない。
お隣さんも降りない。
いくら眠いとはいえ、体を伸ばしたくはならないのだろうか?
ここのパーキングエリアは、トイレとコンビニしかない。
つまらないな。
席を外すときは、相変わらず「すみません…」から始まるお決まりのパターンなので、省略。
まずはトイレに行って、その後さっき断念したおにぎりチャレンジをリトライすべく、コンビニに向かった。
正直、さっきは小腹が空いていたけど、このときはそうでもなかった。
おなかが空いていない、つまり脳はおにぎりを欲していなかったんだけど、
私の心がおにぎりを欲していた。
こういうパーキングエリアで、しかもこういう遅い時間に、何か食べ物を買ってみたいという気持ちがあったんだ。
だから買った。それだけ。
ただのコンビニおにぎりなんだけどね(-_-;)
ちょうど棚に商品を入れたばかりだったのか、品揃え・数が豊富だった。
納豆巻きが食べたかったけど、車内で食べるなら臭いで周りに迷惑かけるかも…と思い、無難にツナマヨにした。
買って店を出てから気づいた。
なぜかさっきまでの私は車内でおにぎりを食べることを前提として考えていたけど、パーキングエリアのその辺のベンチに座って食べれば臭いなんて何の問題もないじゃん…。
じゃあ納豆巻きにすればよかった。
ベンチに座って、ひとりおにぎりタイム。
納豆が良かったけど、ツナマヨもおいしいから許す。
塩分、最高。
集合時間5分前にバスに戻り、何事もなく出発。
あとは目的地に着くまで、ひたすら浅い眠りをしていた。
予定時刻より早く目的地に到着。
お隣さんもここで降りるようだ。
長かったようで短かった時間、しかも席を離れるときと戻るときのやりとりくらいしかしてないけど、「お世話になりました。」と心の中で言っておいた。
バスから降りると外が明るい!解放感!シャバだ!シャバだ!
運転手さんから預けていたスーツケースを受け取って解散。
運転手さん、安全運転ありがとう。(途中で運転手交代した?なんか最初に見たときと顔が違う気がするんだけど。)
居眠り運転するんじゃないかと終始疑ってすみませんでした。
何はともあれ、無事生きて目的地までこられて良かった。
こうして私の恐怖の旅が終わった。
疲れたーーー。
夜行バスは安くて魅力的だけど、予想通り、疲れるね。
夜行バスは思っていたほど危険なものではないということが分かったのは収穫だけど、
やっぱり長距離移動は新幹線か飛行機にかぎる!
というかそもそも、こんなに就活が長引かなければね…。夜行バスに手を出すことはなかったのに!!就活は移動費用が痛い。
早く就職先見つけなきゃ…。
(今読み返したけど、無駄に長いな。読むの疲れた。今まで投稿したブログの中で1番長い。)